ネットワーキングとは何か?[増補改訂版]
小木曽道夫 著
B6判 124頁
本体価格 762円
税込価格 838円
2005年7月10日刊行
ISBN978-4-944088-15-7 C3036

【 解説 】
ネットワーキングとは、ある人が他の人を説得したり、ある人が他の人によって納得させられたりといった、説得と納得とのつながりによる結びつきをつくっていくコミュニケーションである。工業社会においては共有できない物質の奪いあいが経済活動 の焦点となり、強制と略奪・搾取が必要となっていたために、強制−服従型コミュニケーション を構成素とするヒエラルキー型社会システムが有効であった。一方、情報社会においては共有できる情報の分かちあいが経済活動の焦点となり、説得と融通が必要となってくるために、説得−納得型コミュニケーションを構成素とするネットワーク型社会システムが有効になろう。

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【 目次 】
1 プロローグ〜代替

2 ネットワーキングの背景〜工業社会から情報社会へ
 2−1 物質と情報との相違〜複写可能性と共有可能性
 2−2 工業社会におけるヒエラルキー
 2−3 ネットワーキングと情報化の萌芽
 2−4 情報社会におけるネットワーキングの背景

3 一般ネットワークとその表記法
 3−1 一般ネットワーク
 3−2 ネットワークの表記法
 3−3 コンピュータ・ネットワーク
 3−4 情報ネットワーク

4 コミュニケーションとネットワーキング
 4−1 人間と人間とを結びつけるコミュニケーション
 4−2 説得−納得型コミュニケーションと強制−服従型コミュニケーション
 4−3 ネットワーキング
 4−4 ネットワーキングにおける交換
 4−5 社会的ネットワークとネットワーク型集団
 4−6 ネットワーク分析についての補論

5 NPOとNGOにおけるネットワーキング
 5−1 ボランティア活動の増加
 5−2 NPOとNGO
 5−3 災害救援活動
 5−4 地球環境の保護
 5−5 開発途上国の支援
 5−6 過疎化の克服や福祉活動
 5−7 NPO・NGOとGO・PO(企業)との協働

6 企業におけるネットワーキング
 6−1 企業
 6−2 ヒエラルキー型企業とネットワーク型企業
 6−3 企業間関係

7 ネットワーク型企業とネットワーク型NPOとの比較
 7−1 ネットワーク型企業とネットワーク型NPOとの相違点
 7−2 ネットワーク型社会システムの共通点

8 エピローグ〜経済ネットワーキングとは何だろう?

【 著者紹介 】
小木曽 道夫 (おぎそみちお)
1960年 東京都生まれ
1983年 上智大学文学部社会学科卒業
1989年 上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了 文学博士
現在 國學院大學経済学部教授
専攻 組織社会学・産業社会学 
主著 『組織の自己革新』『自己生産する組織』

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